講演会参加記録帖
No.4
2007/11/24 (Sat) 22:11:53
講演日 2007年11月24日(土)
会 場 専修大学神田校舎7号館731号教室
14:00~17:30
講演者 リラ・ムカジー(ハイダラバード大学)
「新しい世紀の創造?-ベルンシュタイン文庫資料から」
朱明哲(韓国教員大学校)
「テルール期の政治犯、ルイ・セバスティアン・メルシエをめぐって」
マリア・ベトゥレム・カステラ・プジョルス(パリ第一大学)
ベルンシュタイン文庫の資料的価値とその性格-『ベルンシュタイン文庫目録』第6巻の分析」
《いただいた資料》
専修大学印社会知性開発研究センター/歴史学研究センター年報
第1号 第3号 第4号
専修大学印社会知性開発研究センター/歴史学研究センター会報
第4号
10月末に紀伊国屋画廊で催された資料展で開催を知り、無謀にも参加申し込みをしてしまった。一人だったら、躊躇したのだろうが、最近は高校時代からの友人M嬢がこの手の催しに付き合ってくれる。参加申し込みもやってくれて、本当に心強いことこの上ない。間口の広い興味の持ち主で刺激的な友人である。
シンポジウムの前に、もう一人の高校時代の友人K嬢と待ちあわせ、3人でミニ同窓会となった。K嬢とは10年以上ぶりの再会だったが、まるで昨日もあっていたかのような気安さで会話が弾んでしまった。やはり高校時代という、なんの利害関係もなく、未成熟な自我を晒しあい、泣いたり笑ったりの濃い時間を共有した友人だからこそのなせる業なのだろう。
大学を卒業して早20年以上も経ってしまってる。フランス革命に興味はあっても、果たして、講演内容を理解できるのか?不安に思いながらも、わくわく感は抑えられない。講演は英語とフランス語によるものということで、同時通訳用のレシーバーを受け取り席についた。定員100名とのことだったが、50名ほどの参加者のようだ。女性は私たちを含めほんの数名。少々場違い感はあったが、枯れ木も山の賑わいということで・・・。
講演が始まり、同時通訳に耳を澄ます。私は悲しいぐらい英語が駄目なので、通訳が頼りである。リラ・ムカジー女史の講演で興味深かったのはミッシェル・ベルンシュタインが、フランス革命関連の資料を収集するにあたり、何でもかんでも集めたわけではなく、ある意図と興味に沿って集めてあるという点。この指摘がマリア・ベトゥレム・カステラ・プジョルス女史のベルンシュタイン文庫の資料的価値についての調査報告とあいまってとても面白かった。このコレクションには、フランス国立文書館にも、その他フランス国内の図書館・資料館にも所蔵されていない資料が数多くあるとのことだ。特に、誰でも知っている著名な人物のものではない人々の趣意書(裁判時に提出された陳述書のようなものか?)などが集められている。このコレクションはまだまだその価値に見合った研究がされていないとのことなので、今後、このコレクションに基づきさまざまな研究が行われ、フランス革命に対する新しい視点が示されるようになるかも知れない。
朱明哲氏の講演は、かの「タブロー・ド・パリ」の作者ルイ・セバスティアン・メルシエ氏が政治犯として逮捕された経緯と獄中の生活などについて。メルティエは政治犯と囚われながら、恐怖政治期に命を落とすことなく生き延びた。ジャック・ルイ・ダヴィッドもまたしかりなのだが、ラヴォアジェのように、非常に大きな功績を残した大天才であっても、ギロチンの露と消えた人間もいる。いったい彼らの運命を分けたものはなんだったのか?考えてしまった。
シンポジウムは明日25日もあるのだが、さすがに家事放棄をする訳にいかないので、断念。今日の様子では席の空きがあれば申し込みなしでも参加可能なようだ。明日は近江吉明氏の講演と総合討論。非常に面白そうだ。時間のある方は勇気を出して行って見てはいかがだろうか。
会 場 専修大学神田校舎7号館731号教室
14:00~17:30
講演者 リラ・ムカジー(ハイダラバード大学)
「新しい世紀の創造?-ベルンシュタイン文庫資料から」
朱明哲(韓国教員大学校)
「テルール期の政治犯、ルイ・セバスティアン・メルシエをめぐって」
マリア・ベトゥレム・カステラ・プジョルス(パリ第一大学)
ベルンシュタイン文庫の資料的価値とその性格-『ベルンシュタイン文庫目録』第6巻の分析」
《いただいた資料》
専修大学印社会知性開発研究センター/歴史学研究センター年報
第1号 第3号 第4号
専修大学印社会知性開発研究センター/歴史学研究センター会報
第4号
10月末に紀伊国屋画廊で催された資料展で開催を知り、無謀にも参加申し込みをしてしまった。一人だったら、躊躇したのだろうが、最近は高校時代からの友人M嬢がこの手の催しに付き合ってくれる。参加申し込みもやってくれて、本当に心強いことこの上ない。間口の広い興味の持ち主で刺激的な友人である。
シンポジウムの前に、もう一人の高校時代の友人K嬢と待ちあわせ、3人でミニ同窓会となった。K嬢とは10年以上ぶりの再会だったが、まるで昨日もあっていたかのような気安さで会話が弾んでしまった。やはり高校時代という、なんの利害関係もなく、未成熟な自我を晒しあい、泣いたり笑ったりの濃い時間を共有した友人だからこそのなせる業なのだろう。
大学を卒業して早20年以上も経ってしまってる。フランス革命に興味はあっても、果たして、講演内容を理解できるのか?不安に思いながらも、わくわく感は抑えられない。講演は英語とフランス語によるものということで、同時通訳用のレシーバーを受け取り席についた。定員100名とのことだったが、50名ほどの参加者のようだ。女性は私たちを含めほんの数名。少々場違い感はあったが、枯れ木も山の賑わいということで・・・。
講演が始まり、同時通訳に耳を澄ます。私は悲しいぐらい英語が駄目なので、通訳が頼りである。リラ・ムカジー女史の講演で興味深かったのはミッシェル・ベルンシュタインが、フランス革命関連の資料を収集するにあたり、何でもかんでも集めたわけではなく、ある意図と興味に沿って集めてあるという点。この指摘がマリア・ベトゥレム・カステラ・プジョルス女史のベルンシュタイン文庫の資料的価値についての調査報告とあいまってとても面白かった。このコレクションには、フランス国立文書館にも、その他フランス国内の図書館・資料館にも所蔵されていない資料が数多くあるとのことだ。特に、誰でも知っている著名な人物のものではない人々の趣意書(裁判時に提出された陳述書のようなものか?)などが集められている。このコレクションはまだまだその価値に見合った研究がされていないとのことなので、今後、このコレクションに基づきさまざまな研究が行われ、フランス革命に対する新しい視点が示されるようになるかも知れない。
朱明哲氏の講演は、かの「タブロー・ド・パリ」の作者ルイ・セバスティアン・メルシエ氏が政治犯として逮捕された経緯と獄中の生活などについて。メルティエは政治犯と囚われながら、恐怖政治期に命を落とすことなく生き延びた。ジャック・ルイ・ダヴィッドもまたしかりなのだが、ラヴォアジェのように、非常に大きな功績を残した大天才であっても、ギロチンの露と消えた人間もいる。いったい彼らの運命を分けたものはなんだったのか?考えてしまった。
シンポジウムは明日25日もあるのだが、さすがに家事放棄をする訳にいかないので、断念。今日の様子では席の空きがあれば申し込みなしでも参加可能なようだ。明日は近江吉明氏の講演と総合討論。非常に面白そうだ。時間のある方は勇気を出して行って見てはいかがだろうか。
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