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講演会参加記録帖
No.
2024/09/29 (Sun) 04:19:17

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No.8
2008/02/09 (Sat) 21:36:12

講演日 2007年11月18日(日)
会 場 サントリー美術館 6F ホール 14:00~16:00
参加費 2000円 (展覧会チケット含む)
講 師 鹿島茂(共立女子大学文学部教授)


司会の女性からマイクを渡された瞬間から、鹿島茂ワールドが全開!とにかくパワフルで肩の凝らない語りっぷりについ笑い声を上げてしまいそうでした。

話はロートレックのモダニティから話は始まりました。ロートレックが捕らえ、表現した美は、従来の対象の中に既に存在するものとしての美ではなく、対象との関係性の中に浮かび上がってくる一瞬の美であると鹿島氏はいいます。この瞬間の中に捉えられる美は、スナップ写真が可能になって広く認知されるようになりますが、ロートレックは後世テクノロジーの進化によってはじめて一般人が気がついた美を既に予感していたと指摘します。そして、芸術の本質とは、時代を先取し後のテクノロジーを予感させるものにこそあるといいます。
19世紀中葉にパリの街はナポレオン3世によってセーヌ県知事に任命されたオスマン男爵によって大改造がおこなわれました。街の中央の開発によって立ち退きを余儀なくされた人々が移り住んだモンマルトル界隈が急速に発展していった様子や、キャバレーやカフェ・コンセールで繰り広げられる華やかで、ちょっといかがわしくて、ばかばかしくも哀しい話が
開けっぴろげな口調で次から次へと繰り出され、まるで、活動写真を言葉で表現されているかのような面白さでした。たくさんの著作をお持ちの鹿島氏ですが、活字から想像する以上にエネルギッシュで魅力的な方でした。機会があったらまた聞いてみたい!!と思った講演でした。
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