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講演会参加記録帖
No.
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No.17
2009/07/24 (Fri) 22:42:39

公演日 2009年7月23日(木)19:00~21:00
演奏者 バロック・バイオリン 阿部千春 バロック・リュート 蓮見岳人
会 場 サロン・ド・パッサージュ 江戸川橋駅徒歩3分
費 用 3500円

総じてバロックという時代が面白いと思う。美術も建築も音楽もルネッサンスの調和のとれた明快な表現からちょっとはみ出してというか、もっと人間臭い扇情的で過剰な感じがして、なんとも言えず面白い。

バロック・リュートの奏者蓮見氏と私は血縁がある。一族の集まりで子供のころになんどか遊んだことがある。彼のお姉さんとは同じ年だ。子供のころから、ちょっとひょうきんで風変りな味のある子だった。本当に久しぶりの再会で、お互い年取ったねえ~と感慨深かったですねえ。

縁というのは摩訶不思議なもので、旦那の大学時代の友達と、彼がケルンの下宿で隣どうしだった。何かの拍子で旦那のことが話題に上り、お互いその関係にびっくりしたらしい。海の向こうで話題になっちゃう私の旦那っていったいどういうことなんだろうとその話を聞いた時には思いました。

バロック・バイオリンの演奏を生で聞くのは初めて。モダン・バイオリンと違い肩当ても顎当てもない。弓も凹型に反ったものではなく、むしろ少し中央が膨らんだ形をしている。弦はガット製だ。肩あてや顎当てがないから、肩と顎にはさむというのではなく、肩のくぼみに自然に当てられることになる。演奏姿勢は極めてエレガントに見える。音色もとても有機的で繊細に感じた。特に消え入るように引き伸ばされたピアニッシモの音色は、モダン・バイオリンにはない魅力があります。

リュートは中央アジアで生まれた楽器が西に伝わり発達した楽器だが、同じご先祖から伝わって、日本に行きついて琵琶になった。日本の琵琶は撥で演奏するがリュートはギターと同じで指でつまびく。ギターより甘い音色に感じる。丸い胴のせいだろうか?

天気もあまりよくなかったし、湿気がものすごかったから、最初の2曲ほどは楽器の鳴りも今一つだったような気がする。冷房で湿度が下がるにつれ音の鳴りが良くなっていったのが面白かったですね。楽器がまさに生き物って感じ。

演奏の合間に作曲家や演奏法についてのトークもあり、いろいろ勉強になりました。今まで知らなかった作曲家の作品もとても新鮮でした。また一段とバロックにはまってしまいそうです。
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