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講演会参加記録帖
No.
2024/09/29 (Sun) 04:23:19

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No.16
2009/07/20 (Mon) 20:01:55

講演日 2009年7月18日(土)19日(日)16:00~20:00
講 師 横浜美術館学芸員 4名
会 場 横浜美術館8階
参加費 2日間で12,000円 カタログ・無料チケット2枚付

展覧会、講演会、そして今回の講座参加とどっぷり19世紀絵画に浸ってまいりました。今回の講座には娘と一緒に参加しました。高校2年生の娘はそろそろ進路について方向性を決めなけれならない時期です。漠然と美術関係の勉強をしたいと言っていたので、いい刺激になるかなあと誘ったら、珍しく乗り気。二人で仲良く机を並べてお勉強と相成りました。

2日間で、合計8時間かけて開催中の「フランス絵画の19世紀」展の狙いとその開催意義、作品の描かれた時代背景、作品の主題や技法の変遷などについて、スライドを使った座学とギャラリーで実際の作品を前にしての解説を聞くという、非常に内容の濃いプログラムでした。

タイムテーブルは下記の通り

第1日目

16:00~16:05  挨拶と予定説明
16:05~17:10  展覧会概要 スライドレクチャー
展示室へ移動
17:20~18:00  アカデミスムの基盤とロマン主義の登場 ギャラリートーク
18:00~18:20  自由鑑賞 休憩
18:20~19:00  農民画の系譜 ギャラリートーク
スタディールームへ移動
19:10~19:50  展覧会の準備と展示 スライドレクチャー
19:50~20:00  アンケート記入と質疑応答

第2日目

16:00~16:40  絵画ジャンルと主題 スライドレクチャー
展示室へ移動
14:50~17:30  女神とヌード ギャラリートーク
17:30~18:00  自由鑑賞 休憩
18:00~18:30  ラファエル・コランを中心に  ギャラリートーク
スタディールームへ移動
18:40~19:40  フランス・アカデミスム絵画と日本近代の画家達 スライドレクチャー
19:40~20:00  アンケート記入と質疑応答

タイムテーブルを見るだけでも、ぎっちり中身が詰まっているのがお分かりいただけるでしょう。
いや~!!実に楽しかったです。大学の講義を思い出しました。娘にはちょっと難しすぎたかな?と思いましたけれど、ノートをしっかりとって、非常に楽しそうに聞いていました。やはり、興味がある分野の勉強なら意欲が湧くのですね!いろいろ話をしていくうちに意外な発見が。娘は印象派のような茫洋とした絵よりも、アカデミスム絵画のようなきっちりとした絵の方が好きなのだとか。私は勿論整ったデッサンの絵も好きだけれど、ルノワールやマネの絵のような光の中に溶けていってしまいそうな絵も好きです。娘は印象派よりも現代アートとかの方に親しみを感じるタイプかも。親子でもやはり感性や嗜好は違うものだなあと感じました。

勿論、作品解説は面白かったのですが、今回とても勉強になったのは、美術展の企画から開催までの裏話が聞けたことです。展覧会の企画を立て、作品の借り出しを行い、運搬し、会場を作って展示する。その流れに付随し様々な作業と業務があることを知ることができて、とても面白かったです。鑑賞者の立場からでは見えない裏側にいろんな苦労があること、たくさんの人々が関っていること、また予算その他の様々なせめぎあいなど、非常に興味深かったです。

今回の展示は大型作品が多かったので、展示に5日間もかかったそうです。そうですよね。印象派の作品なんてとってもコンパクト。アカデミスム絵画はとにかくでかい。一番重たいものは、額縁込で300キロもあるそうです。運搬用の箱は作品より更に大きいわけで、会期中の保管が大変な事になっているそうです。

今回この展覧会を担当された4人の学芸員さんがお話をしてくださいましたが、中心となっていた方はさすがにお話もお上手。飽きさせませんでしたね。とっても恰幅の良い方なんですけど、歯切れのいい解説はさすが~!!もっと聞いてみたいと思わせますねえ。まだ20代後半と思われる一番若い女性は、まだ物慣れぬ感じで初々しかったです。中堅どころの男性は女神とヌードという観点で出品作品を解説してくださったのですが、題材が題材だけに、ハイテンションでしたねえ。日本近代洋画とフランスアカデミスム絵画の関係について話をしてくださった30代半ばと思われる女性は、なかなかしっかりとした構成の解説で、なるほど~とあまり知らなかった日本近代洋画をもっと見てみたいと思わせてくださいました。


昔は学芸員になりたかったんです。実際博物館学芸員の資格も持っています。しかし、旦那と知り合って、仕事の夢より、恋愛の夢を選んじゃったんですよね。ああ~!!若かった私って、お馬鹿だったわ。でも、人生は後戻りは出来ません。今までの人生は苦労もあったけれど、それはそれで楽しく有意義だったのです。子供も手がかからなくなったし、息子はともかく、娘は美術に興味を持ち、そっち方面の勉強をしたいと言っているし。

これからいくらでも学べるじゃないの~!!探せばこういった企画はいくらでも見つかりそう。
これからも、がんばって稼いで、好きなことを追求するぞ~!!

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