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講演会参加記録帖
No.
2024/12/29 (Sun) 14:19:05

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No.20
2009/09/26 (Sat) 21:40:00

講演日 2009年9月26日(土)14:00~15:30
講演者 カール・シュッツ ウィーン美術史美術館絵画館長
会 場 国立新美術館 講堂 
費 用 無料(要半券)

新美術館での講演会参加は今回が初めて。エスカレーターで3階へ。椅子は普通のイスでライティングテーブルなし。書き物をしたりするには、ちょっと不便です。

カール・シュッツ氏の略歴の紹介のあと、講演が始まりました。

今まで、フランス語、英語、イタリア語での講演を同時通訳付きで聞いてきましたが、ドイツ語での講演は初めてです。同時通訳というよりも、あらかじめきっちり原稿を作り、事前に打ち合わせをちゃんとやりました!って感じです。話の区切りが長かったので、ドイツ語がさっぱりわからない私としては、もっと短く話を区切ってほしかったかな?という感じでした。でも、そういうきっちり感がいかにもゲルマンな感じがいたしました。

話の内容としては、ウイーン美術史美術館の所蔵作品の中核をなす、ハプスブルグ家ゆかりのコレクションがどのように形成されたのか?というものでした。コレクションの特徴としてあげられるのが、皇帝やハプスブルグ家ゆかりの人物の個人的趣味によって収集されたものが基礎になっているため、美術史の流れをカバーするようなものになっていないということでした。

ハプスブルグ家のコレクターがどんな風に作品を集めていったかというエピソードや、ベラスケスが描いた肖像画で有名なマルガリータ王女のエピソードなど、興味深い話を丁寧にしてくださって、とても面白かったです。
でも、ユーモアとかはなくて、ひたすらまじめ~に原稿を読んでいらっしゃる。質疑応答にも、非常にきっちりとお答えになっていて、やっぱりお国柄なんだなあ・・・・と感じ入ってしまいました。

面白かったエピソードとしては、ルドルフ2世がコレッジョのギリシア神話を題材にした、4連作をコンプリートしたくて、がんばっていた話や、大公ヴィルヘルム・レオポルドのギャラリー画(自分の収集品を展示した部屋の絵を描かせた)の話でした。

ハプスブルグ展の記念講演はあと2回あるそうなので、、興味のある方は公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか?





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